社団法人崔雲山将軍記念事業会創立宣言文
  • 崔雲山(チェ·ウンサン)将軍 (1885~1945)は、韓国の武装独立運動史の隠れた英雄だ。
    崔雲山将軍は、韓国独立運動史の輝かしい松明である鳳梧洞戦闘と青山里戦闘を率いた大韓軍務都督府と大韓北路督軍部、北路軍政署の3人の武装部隊を創設した実際の主役として抗日武装独立戦争を先鋒から導いた。
    にもかかわらず、亡国の時期に崇高な民族愛を基にした崔将軍の自己犠牲的行動と活動ぶりはごく一部だけが知られている。
    したがって抗日武装闘争を通じた独立運動史において、それに対する研究と再照明が我我の主要課題として台頭している。
  • 間島沿道で生まれた崔雲山将軍は、乙巳勒約で国権を蹂躙した日本の蛮行に対抗し、兄の崔振東将軍、弟の治興先生とともに武力闘争を通じた国権回復に命と全財産を明け渡すことを決議し、1910年満州鳳梧洞に移住して新韓村を建設し武装独立闘争のための独立軍前線基地を作った。
    崔雲山将軍は中国軍から率いてきた軍人達と愛国青年を結集して部隊を組織し、鳳梧洞士官学校を設立した後、軍事訓練と民族精神を涵養し、独自の武装独立戦争を準備した。
  • 1919年の3·1運動と上海臨時政府樹立により、全世界に大韓民国が主権国家であることを宣言したことに合わせて、崔雲山将軍は1912年から養成してきた670人の自衛隊「都督府」を母体に大韓民国の独立軍部隊大韓軍務都督府を創設し、崔振東将軍を司令官に推戴し、日本との戦争を宣言した。
    また、崔雲山将軍は自分の所有地である汪清県西大派を北路軍政署の根拠地として提供する一方、食糧と武器など軍資金を支援し北路軍政署創設を主導した。
  • 1920年には散在している北滿洲の独立軍団体を統合するため、武器と軍備の責任を負って大韓民国独立軍の地位を持つ独立軍連合部隊、北路督軍部創設と士官練成所設立を主導した。
    周知の通り、鳳梧洞戦闘と青山里戦闘は、世界に韓国の独立意志を明らかにした独立戦争であり、韓国民族の力で準備して成し遂げた民族自決の輝かしい表象だ。
    鳳梧洞戦闘で大敗した日帝の報復的な庚申慘變により鳳梧洞の家屋と独立軍基地は破壊され、 家族も苦難を経験したが、崔雲山将軍と兄弟たちは、より毅然として祖国独立に命を捧げることを血で誓った。
    しかし、私たちは1世紀が過ぎた今まで崔将軍の存在すらよく知らない。
    歴史を忘却したり、歴史から教訓を見いだせない民族の未来は暗い。
    「崔雲山将軍記念事業会」は自分より民族のための崇高な人生を選び実践した崔雲山将軍の人生を称え伝承しようとしている。
    彼の人生を手本とし、自分の安危だけを追求する今日の社会に民族精神を鼓吹させ、彼が持っていた共同体精神を蘇らせ、共存的生活に関心を持つことの先頭に立つだろう。
    また、崔雲山将軍記念事業会は、韓国社会に暗い影を落としている歴史歪曲に対抗して歴史の真実を探すことにも一助しようと思う。
崔雲山将軍記念事業会発起人一同